2024年3月にオープンした、世界初のイマーシブ体験に特化したテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」では、「最高だった!」という感想が多い一方で、「つまらない・面白くない」という声も聞こえてきます。
行ってみたいと思う反面、そういった否定的な意見をみて、チケットの購入を悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では「イマーシブ・フォート東京」が「つまらない・面白くない」と感じる理由を調査しました。
また、「楽しむコツ」や「私が実際に行ったときの感想」もあわせて紹介していきますので、お出かけの参考にしてください。
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イマーシブフォート東京がつまらない・面白くないと感じる2つの理由
イマーシブ・フォート東京が「つまらない・面白くない」と感じる理由には大きく分けて2つあります。
①アトラクション数と価格の問題
まず、不満をもつ原因の1つに「価格とアトラクション数のバランス」の問題があります。
イマーシブ・フォート東京にあるアトラクションは、全部で10種類。
ベイカーズサーカスというストリートショー(大道芸)を数にいれると11種類で、この内「1dayパス」で体験できるのは8種類です。
日本各地のテーマパークの1dayパスとアトラクション数を比較すると、イマーシブ・フォート東京の1dayパスは、値段に対するアトラクション数が圧倒的に少ないのが分かります。
【1dayパスポートの値段とアトラクション数】
テーマパーク名 | 大人1dayパス値段 | アトラクション数 |
USJ | 8,600~10,900 | 60 |
ディズニーランド | 7,900~10,900 | 39 |
ハウステンボス | 7,400 | 40 |
富士急ハイランド | 6,000~7,800 | 44 |
イマーシブ・フォート東京 | 6,800 | 8 |
長嶋スパーランド | 5,800 | 57 |
枚方パーク | 5,100 | 40 |
西武園ゆうえんち | 4,900 | 13 |
※2024年3月現在
※アトラクション数は、1dayパスで体験できるもののみカウント
他の遊園地であれば、1dayパスの値段だけで1日思いっきり遊べるので満足感がありますが、イマーシブ・フォート東京の1dayパスで体験できる8つのアトラクションは、3~4時間あれば十分周れてしまいます。
既存の遊園地と同じ感覚で、「6,800円だったら、この程度遊べるだろう」という期待値を下回ってしまうため、「値段に対して遊べるものが少ない=面白くない・つまらない」と感じやすいかもしれません。
②期待したイマーシブ感が得られない問題
イマーシブ・フォート東京は、今までにない価値提供をするテーマパークです。
既存のテーマパークでは味わえないような「リアルで生の感動」を味わうことを目的としており、「人生全とっかえ」がテーマになっています。
しかし、この「人生全とっかえ」感を味わうのは結構ハードルが高く、そんな簡単には得られません。
その問題としては、
- アトラクションの演出やストーリーの問題
- 施設の問題
- 混雑の問題
- 没入しやすさには個人差が大きい問題
- 期待値が大き過ぎる問題
の、5つがあると考えます。
❶アトラクションの演出やストーリーの問題
高い没入感が売りの有料アトラクションでは、複雑なストーリー構成になっています。
そのため、よく理解できないまま話が進んでしまい、期待していたほど没入できなかったと感じてしまう人がいるようです。
「ザ・シャーロック」では、広いアトラクション内を自由に動き回れるので、参加者の動き方によって没入できるか出来ないかが分かれしまいます。
「江戸花魁奇譚」も、自分だけ違う部屋に連れていかれているうちに話が進むので、自分1人だけの体験では全体の流れが分からない構成になっています。
❷パーク内の作りの問題
パーク内の雰囲気は基本的にとても素晴らしいのですが、一部の階段や廊下といった場所で普通のショッピングセンター仕様になっており、没入感が薄れてしまう場所があります。
アトラクション内も、もともとの建物を居抜きで造り直しているので、ハリボテ感・文化祭感を感じてしまう部分は正直ありました。
今後、もっと造り込んでいくと思われますが、現段階ではパークの作りも一部では没入感が薄れる要因になっています。
❸混雑の問題
「待ち時間が長い」「参加人数が多い」という混雑の問題も、没入感が薄れる要因です。
没入感が高い「ザ・シャーロック」では、1回での参加人数が多いため、没入感が薄れると感じる人もいるようです。
他にも、1dayパスで体験可能な「第五人格」は、2時間以上の待ち時間になることも多い上、体験時間も10分程度と短く、期待していた没入感を得られないまま終わってしまったと感じる人もいるようです。
❹没入しやすさには個人差が大きい問題
没入できるかどうかは個人差が大きいという問題があります。
もともとテーマパークのショーが好きな人や、普段でもパーティーや飲み会などが好きな人にとっては、見ているだけで盛り上がれるし、没入も可能です。
しかし、派手な雰囲気に乗っかるのが苦手な「クールな人」や「シャイな人」にとっては、没入するには少しハードルが高いかもしれません。
積極的にキャストや他の参加者と交流できる人にとっては、さまざまな新しい体験を楽しめる場所である一方で、苦手な人にとってはとことん苦手な空間かもしれません。
❺期待値が大きすぎる問題
最後に、「イマーシブ体験」という初めての体験に期待値が大きくなりすぎている問題もあります。
例えば、新しいジェットコースターで「世界最大級の高さとスピード」と言われたら、「高くて怖い時間が長くつづきそうだな」など、イメージしやすいですが、「イマーシブ体験」では自分がどう感じるかを想像するのは難しいです。
メディアでも「世界最先端のエンターテイメント」「今までにない体験ができる」など大々的に紹介されているので、イマーシブ体験が初めての多くの人は、かなり大きな期待と希望を抱いてしまいます。
実際のところ、期待値を超えられるかは「深い没入感を味わえたかが大きなポイント」になりますが、前述した4つの問題があるためなかなか難しいのです。
イマーシブフォート東京を楽しむ3つのコツ
イマーシブフォート東京が「つまらない・面白くない」と感じる理由を探ってきましたが、実際のところSNSに投稿されている内容では「面白かった!また行きたい!」といったポジティブなものが多いです。
その多くは、キャストの方と話したり関わったりしながら、自分がストーリーを一緒に作っていく感覚を楽しんでいます。
楽しむためのポイントは以下の3つです。
- 有料アトラクションを追加する
- キャストや他の参加者と積極的に交流をする
- 待ち時間短縮の施策を考えておく
①有料アトラクションの追加
まず、イマーシブフォート東京が「楽しかった」と言えるためには、没入感を感じられたかが重要です。
残念ながら1dayパスで体験できるアトラクションでは没入感が薄く「物足りなさ」の方が勝ってしまいます。
1つか2つ、有料アトラクションを追加して、しっかりと没入感をたのしみましょう。
もしどれにするか迷う場合は、「東京リベンジャーズ」がおすすめです。
他のアトラクションに比べ、否定的なコメントが少なく、価格も安いです。
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②待ち時間短縮の施策を考えておく
「待ち時間の長さ」は「満足度」に大きく影響します。
混みやすいレストランや第五人格は、有料チケットを購入したり、空いている時間を狙って予定を組むことが大切です。
レストランは、オープン直後または夕方以降、第五人格は、オープン直後または18時以降なら比較的に空いています。
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③キャストや他の参加者と積極的に交流する・積極的に動く
イマーシブフォート東京のアトラクションは、ただ参加するよりも、キャストや他の参加者と積極的に交流をするとより楽しめます。
手を上げてみたり、視線を送ってみたりして、積極的に巻き込まれに行きましょう。
イマーシブフォート東京の楽しみ方をアトラクション毎に紹介!
それぞれのアトラクションをより楽しむための方法を紹介します。
「江戸花魁奇譚」の楽しみ方
「江戸花魁奇譚」は、参加人数が少なく高い没入感を味わえるアトラクションですが、ストーリーが複雑で、自分1人が1回体験しただけでは全貌を理解できないような構成になっています。
「江戸花魁奇譚」を楽しむには、体験終了後に用意されているドリンクスペースがあるので、参加者同士でぜひお互いが体験した内容を共有してください。
「そうゆうことだったのか!」という大きな感動が味わえ、アトラクションの満足度があがります。
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「ザ・シャーロック」の楽しみ方
「ザ・シャーロック」では怪しそうな人を早めに見つけ、その人だけをずっと追いかけるのがおすすめ。
また、キャストと交流はできませんが、警察官のメモを見たり、怪しい人が危険なものを持っていないか見てみたりと、自分から積極的に動き回るのも楽しむコツです。
また、16時半以降の回は、比較的いつまでもチケットに空きがあるので、参加人数が少ない可能性があります。
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「東京リベンジャーズ」の楽しみ方
「東京リベンジャーズ」はキャストからの絡みが多く、しかも、わかりやすい内容で楽しめるアトラクションですが、1人で行くと知らない人とチームを組まされてしまいます。
シャイな方は、友人など2人以上で行くのがおすすめです。
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「第五人格」の楽しみ方
「第五人格」では6人1組のチームで体験するので、事前にチームで作戦を相談したりすることで、より楽しい時間を過ごすことができます。
6人でミッションクリアを目指しますが、ミッションはかなり難しいです。
ルールも複雑なので、ゲームを知らない方はよくわからないまま、没入できずに終了してしまいがちです。
ゲームを知らない場合は、同じチームの人に教えてもらったり、事前にプレイしてみるなど内容を把握しておくと、よりアトラクションの没入感を楽しめます。
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「ザ・キャバレー」の楽しみ方
「ザ・キャバレー」のショーはレストラン内に入らなくても見ることができますが、満足度が全く違うので、何か1品注文して店内で鑑賞しましょう。
席は、ステージ向かって左側だとキャストの出入口に近く、絡みが多いのでおすすめです。
また、ショーは毎日の最初の公演が一番混んでいます。
遅い時間の公演の方が待ち時間も少なく入店でき、特に最終回はファンサービスも多いのでより楽しめます。
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「推しの子」の楽しみ方
推しの子は、謎解きスタンプラリーを早めの時間に体験しておくのがおすすめ。
謎解きをクリアすると、ライブの時間を教えてもらえます。
ライブは1日2回前後しか開催されないので、時間指定のアトラクションの予約とかぶっていないか確認しましょう。
また、一緒に踊るのが恥ずかしい人でも、サイリウムを持っていればライブ感をより楽しめます。
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「スパイアクション」や「パーティーフェスタ」の楽しみ方
「スパイアクション」や「パーティーフェスタ」などのショーでも、視線を送る、手を挙げるなど、ぜひ「巻き込まれたい感をアピール」をしてください。
積極的にその場に参加していくことで、より物語の1部になれた感覚を楽しむことができます。
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「ヘンゼルとグレーテル」の楽しみ方
「ヘンゼルとグレーテル」では、「子供たち視点」と「魔女視点」のストーリーでわかれています。
両方周れる時間がある場合は、「子供たち視点」のストーリーを先に見る方がおすすめです。
時間がない場合は、「魔女視点」のストーリーを見るのがおすすめです。
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「ジャック・ザ・リッパー」の楽しみ方
「ジャック・ザ・リッパー」は普通のホラーハウスです。
没入感はあまりないので大きな期待をせずに体験するのがいいでしょう。
また、8人1組で回るので、一番先頭になった人は、後ろのメンバーを少し気遣ってあげるとチームとして楽しく体験できるかもしれません。
次の部屋の前には黒いカーテンなど仕切りがあるので、一人で先に入ってしまうより、後ろのメンバーが近くまで来てから一緒に進むなど、気遣う余裕のある場合は是非挑戦してみてください。
また、午後は比較的の空いてくるので、遅めの時間帯に体験するのが待ち時間が少なくておすすめです。
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イマーシブフォート東京つまらない?面白くないと感じる理由を調査!楽しむコツも解説!まとめ
以上、イマーシブフォート東京がつまらない・面白くない理由と、楽しむコツを紹介しました。
私は3/2に行ってきましたが「もっと時間配分を考えて、もっと他の参加者にも話を聞いて、積極的に参加していたら、もっと楽しかったかも」と思いました。
これから行かれる方には、これらの反省点を活かして、ぜひ金額以上に楽しんできてほしいと思います。
一部では否定的な意見も耳にしますが、他では体験できない「リアルで生の感情が動く体験」ができるのは間違いありません。
今後のアトラクションの内容や施設の改善も期待しつつ、是非一度体験しに行ってみてください。